Mondo Rescueを使ってシステムイメージを作成する(基本編)
Mondo RescueとはOSを含めて全てのデータをシステムイメージとして作成するソフトウェアです。
類似ソフトウェアにイメージ作成・ディスク複製機能を持つG4L(Ghost for Linux)がありますが、
G4Lは専用のOSから起動するのに対し、
Mondo Rescueは既存のLinux環境にインストールして使いますので、
OSを動かしたままシステムイメージの作成を行う事ができます。
今回の基本編ではMondo Rescueを使ってシステムイメージを作成し、
続く応用編では異なるハードウェア間でデータを移行するP2V用途でMondo Rescueを用います。
・前提ソフトウェアのインストール
以下のコマンドを実行してください。
yum -y install mkisofs cdrecord dvd+rw-tools lzo dosfstools mtools parted syslinux wodim
・Mondo Rescueのリポジトリを追加
まずはMondo Rescueのリポジトリを追加します。
vi /etc/yum.repos.d/mondo.repo -------------------------------------------------- [mondorescue] name=rhel 6 x86_64 - mondorescue Vanilla Packages baseurl=ftp://ftp.mondorescue.org/rhel/6/x86_64 enabled=1 gpgcheck=0
・Mondo Rescueのインストール
続いてMondo Rescueのインストールを行います。
yum -y install buffer mindi-busybox afio mindi mondo
以上でインストールは完了です。
続いて使い方を学びます。
・Mondo Rescueの実行
mondoarchiveと実行すると、以下の画面のうち左側が表示されます。
こちらは対話方式ですが、やや使いにくいためコマンドからの設定の方が簡単です。
まずは以下のコマンドを見てください。
/usr/sbin/mondoarchive -Oi -s 4700m -d /mnt -E /mnt -S /tmp -T /tmp -p `hostname`_`date +%Y%m%d`
このコマンドでは、-sで生成するisoイメージの容量指定、-dでisoファイルの出力先、
-Eでisoファイルの出力先を除外しています。-Sで作業ディレクトリ、-Tで一時ディレクトリを指定します。
またファイル名にホスト名と今日の日付を指定していますので、
作業後には/mnt/ホスト名_20130621.isoというブート可能なisoファイルが生成されます。
サンプルではDVDサイズの4.7GBとしていますが、
対象がハードディスクなどDVD以外のメディアの場合は、
-sオプションは大きいサイズにして1つに収まるようにした方が良いかもしれません。
上記コマンドを実行する事によってシステムイメージの生成が始まります。
当たり前の事ですが、バックアップ中に作成・更新されたファイルはバックアップデータに含まれなかったり、
コピー中であった場合にはファイルが破損してしまう可能性があります。
バックアップ中はできるだけデータが流入しないようにするのが良いでしょう。